AOC Le Puy?

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 ドメンヌ バラル同様、あの「神の雫」に選ばれたシャトー ル ピュイもまた、今までに何度も(例えば2005年や2006年)AOCを落としていることを、ご存知だろうか。「落とす」と、AOCコート ドゥ フランとしての認定を受けられずその名が消え、それだけで、直ぐに販売の三割減に繋がる。悪いのはブランド志向の消費者なのだが、そうは言っても、減益は痛い。どうすりゃいい?

 ワインの場合、AOC認定は、その地区毎の審査員の試飲結果で決められることになる。つまり、その地区のワインとして「ふさわしくない(と審査委員が言う)」ものが、人為的に外されるわけだ。勿論、その根拠となる理由は文書で生産者に告げられる。そして、その決定に不服であれば、生産者は二度の再審(合計三度の審査)を請求できるが…。

 当然、シャトー ル ピュイも再審を求めるが全て不合格。しかも、毎回「異なる」理由付けでのAOC不授与となった。言葉を返せば、明確な根拠無しでの不合格。問題があるとしたら、他のワインと違い美味しいこと。要は、その旨さ故に危機感を持った地区委員会によって、落とすために落とされたわけ。この酷い仕打ちには、温厚なアモローさんも激怒し、直訴した。結果はシャトー ル ピュイ側が勝訴し、INAOの不十分な管理体制が露見した。

 よく私たちに、自分はル ピュイで色々なことを実現せねばならぬ運命にある、と言われていたがアモローさんもすでに八十。今までに、本当に色々なことをなさされてきた思う。あと残ったことがあるとしたら、アモローさんの最後の大仕事は、たぶん、AOC Le Puyの確立だ。それさえ実現すれば、二度とケチをつけられることはない。留目の一発だ。大いに期待しよう。

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