ぎうら ぎうら ごこうの…

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Gerardo & Marcella Giuratrabocchetti – Cantine del Notaio

「じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ くうねるところにすむところ やぶらこうじのぶらこうじ ぱいぽ ぱいぽ ぱいぽのしゅーりんがん しゅーりんがんのぐーりんだい ぐーりんだいのぽぽこぴーの ぽんぽこなーの ちょうきゅうめいのちょうすけ」のイタリア版、には遠く及ばないにも、カンティーネ デル ノタイオの頭首ジェラルドの名字は、ギウラトゥラボッケッティと、忘れられない程に、いや、覚えられない程に長い名字で、忘れられない人だ。しかも、ジェラルド自身のおとぼけ具合も最高だ。約束の場所がわからず街中をウロウロしていた私たちに、待ちくたびれ門先に出て待ってい彼が道の反対側から、「シニョーレ ジャポネーゼ、シニョーレ ジャポネーゼ(訳せば日本のご夫人方なのだが…)」と、声をかけてきた。長年ヨーロッパにいるが、こういう声のかけられ方をしたのは初めて。珍しい。

 しかも、ノタイオという名から察するに、行政書士関係の仕事に携わる家系かと思いきや、本人は元々獣医だという。これまた何か不思議な組み合わせだ。おまけにビオディナミをやっていると言う。それなら畑へ行こうと急行。畑で写真を撮り始めたのだが…。

 うまく行かない。コチコチに強ばっていて絵にならない。これじゃ、かかしをを撮った方がましでっせー。うーん、どうしようと思っていると、奥方のマルチェッラが現れた。そこで、ちょっと一緒に入ってと頼むと、あら不思議。ジェラルドの表情が一転して、デーレデレェェェ。その見事な変身ぶりに感心してシャッターを切っていると、今度はジェラルドが乗りに乗って、止まらなくなった。

 結局、予定の倍程撮って彼等の家に戻ると、何故か机の上においてあった手紙に目をやったジェラルドが、突然蒼白になった。

「どうしよう、マルチェッラ。この表彰式、今日だったんだ。あと二時間で始まっちゃう。折角賞を貰えるのに、どうしよう。ローマまで車で三時間かかるよ。どうしよう。」

 何時ものことなのか、落ち着いた様子のマルチェッラに諭されて、ジェラルド君は慌てて飛び出して行ったのだが、きっと間に合わなかったよね。ご免ね、一緒に調子に乗って撮っていて。でも写真だけは素敵なものができたから、許してちょ!

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