西方見聞6666

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Udo Hirsch & Hacer Özkaya – Gelveri

 2011年9月、初めてジョージアの地に降り立った時、「終着地に辿り着いた」気がした。震撼するポリフォニーに包まれ、素肌のワインに触れ、浮かれていた。でも終わりだなんて、とんでもない。それこそ真逆、全ての「は・じ・ま・り」だった。ただ、この青天の霹靂は、お隣トルコでやってきた。

 そして今日の私たちがいる。

 ジョージアはもう終わり。再興クヴェヴリ・グヴィノの父、ソリコが亡くなり、一つの時代に幕が降りた。アンコールの声はまだ続くけど、終焉は終焉さ。今更ジョージアに来るなんて、散った桜の花見に行くようなもの。そこには、消え去るものの美しさもない。

 ソリコにイアゴ、そしてカパノや他のお仲間たち、本当にありがとう。素敵な時代にあなた方の「う・た・げ(宴)」に加えてもらえ、正に光栄です。私たちは東方見聞を中断し、西へ戻ります。思いきりUターン!飛んでイスタンブール!果てはポルトガル!

 今はもうヨーロッパ、増え続けるアンフォラ。知らん顔して、人が飲まなくても、私はかまわない。アンフォラが好きだから。美味しくて、楽しくて、止めはしないよ。

 うわっ、えらいことになった 本物探しに明け暮れて WAWを始めてしまったよ。

 またまた時代の先を突っ走る 自力先行逃げ切り人生の 始まりだ始まりだ